サラリーマンなど給与所得を得ている人が行うのが、年末調整です。扶養家族や保険料などに関する書類を作成する必要がありますが、その先の計算は全て勤務先が行ってくれます。そんな年末調整が終われば、その年の税金に関する申告業務は全て完了したと考える人もいるでしょう。しかし、年末調整で清算することができるのは、その勤務先で得た所得のみです。

本業以外に副業をしている場合や、二つ以上の仕事を掛け持ちしている場合は、メインとなる所得を得ている勤務先で年末調整を行い、それとは別に確定申告を行う必要があります。確定申告を行うことによって、その年に得た全ての所得にかかる税金の計算が完了します。ただ、所得全てを申告すると、支払う税金が増えてしまうと不安を感じる人もいるでしょう。しかし、副業で得た収入は経費を差し引くことが可能です。

副業の経費といえば、せどりを行う際の仕入れなど、余程のものでなければその対象にならないのではないかと考える人もいるでしょう。しかし、副業を始めるために購入したパソコンや周辺機器、さらにネットを使った副業の場合は1日にネットを使う時間のうち、副業で使う時間を考慮して計算したプロバイダ料金なども経費として差し引けることがあります。経費を上手く活用すれば、得た収入全てに税金がかかってくるという状況を回避することができるため、確定申告を行う前には、副業のために購入したものやかかったお金がないかを確認しておくと良いでしょう。

さらに、コワーキングスペースのように仕事をするために借りた場所に対する費用なども、経費として落とすことが可能です。ただ、仕事をするために行ったカフェでの飲食代などは経費として認められないことも多くなっています。そのため、外でコーヒーを飲みながら仕事をしたいという場合は、フリードリンクがあるコワーキングスペースなどを活用する方が税金的にお得となることは少なくありません。

年末調整を行ったのに、さらに確定申告は大変と考える人もいますが、収入を受け取る前に源泉徴収が差し引かれている場合はこうした経費などを差し引くことで、還付を受けられる可能性も高くなります。そのため、副業を始めた時は、確定申告に向けての準備もしっかりとしておくと良いでしょう。
何も準備をしないまま、確定申告の時期を迎えると慌てることになりますが、普段から申告を意識しておけば慌てることなく対応することができるようになります。